高齢社会をポジティブに受け止め、社会の活性化につなげようと産学官連携で推進する「スマート・エイジング」の活動が注目されている。先頭に立って推進しているのが「脳を鍛える大人のDS」の監修で知られる東北大学加齢医学研究所の川島隆太所長だ。 少子高齢社会に世界で最初に突入した日本。 子どもから高齢者までいかに1人ひとりが持てる「脳力」を高め存分に活躍できるかが、健全な社会を維持するための喫緊の課題となっている。 川島所長は、人の「心」と脳の関係を解き明かす脳機能イメージングや脳機能開発研究の第一人者で、タンパク質や脂質、水などの物質でできている脳がなぜ「心」を持つのか、その乖離の間に何があるのかを究明するという、とてつもなく難解で遠い道のりの研究にチャレンジしている。 また川島所長は、子どもが長時間ゲームをプレイし続けることが、脳の発達や言語知能などに悪影響を及ぼすことを、MRI画像を使った解析