東京電力は2日、福島第1原発で作業員が放射性物質を含む廃液を浴びた際、現場で安全確保を担う作業班長が不在だったことを明らかにした。東電は協力企業との工事契約で作業班長の常駐を求めており、不在になった経緯や管理体制の問題点を確認するとしている。 東電によると、班長は病欠で代わりの班長が早朝の作業前ミーティングにいたが、作業開始以降は不在だった。東電は「ルールが守られていない。代わりの人が確保できない場合、作業停止の調整も必要になる」とした。 原子力規制委員会の山中伸介委員長は1日の記者会見で「(廃炉を進めるための)実施計画に違反したのではないか」と指摘している。