中村桂子さんの本は「いのち」についてとても深く考えさせる。 自分の「いまあるいのち」「いのちを続けていくこと」が生きものにとっての 根本的な原理でだいじなことだという。 だけど、人間だけが「いのちよりだいじなもの」がある、という幻想を抱く。 なにかにいのちを賭けて死ぬ人がたえない。 (でも幸いなことに、大多数の人は「いのちよりだいじなものはない」とわかっているので、 人間はここまで続いてきた) そんな根底に立ちかえり「”生きている”を見つめよう」と著者はいう。 いのちをだいじにしようと中村さんはいう。 『こどもの目をおとなの目に重ねて』 中村桂子・著 を読んだ。 (グーグル画像より) 「生命誌」というのが著者の専門。 前にも読んで記事も書きましたがともかくていねい、わかりやすい言葉で書かれています。 これはエッセイ集のような本で、心の琴線にふれる話がいっぱいなのですが、 南米のウルグアイ大