2018年05月16日18:09 カテゴリ科学/文化 日本の大学教師はなぜダメなのか Facebookでうろ覚えの数字を書いたら反響があったので、訂正かたがた書いておく。日本の大学改革でよく「新自由主義で雇用が不安定になったから大学の業績が落ちた」という話がある。これが正しいとすれば、日本より雇用の不安定なアメリカでは、もっと業績が落ちるはずだ。世界一といわれるハーバード大学はどうだろうか。 これは大学の公式サイトに出ている数字だが、学部スタッフ2026人のうち、テニュア(終身雇用資格)をもっているスタッフは910人、45%である。日本では全大学を平均して終身雇用が約60%なので、雇用の安定している日本のほうが業績が上がるはずだが、もちろんそうなっていない。 雇用保証が労働生産性を高めるかどうかは、仕事の性格に依存する。工場労働者のようなチーム生産の利益が大きく、個人の能力にあまり依存しな