寛政五[1793]年刊、桜川慈悲成作・歌川豊国画『変化物春遊(ばけものはるあそび)』 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。 変化物春遊 : 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像はクリックすると拡大します。 【原文】 「もゝんじい、一首やりましやう。 御馴染ミの御子様方ハ儂が名で 駄々も治まる御代ぞ目出度き」 歌川豊國画 芝《しば》[地名]櫻川慈悲成《さくらがわじひなり》戯作《げさく》 【現代語訳】 「この化け物が一首詠みましょう。 ワシのことを慕ってくれてるお子様たちは、ワシの名前を聞いただけで、喜んで[怖がって?]ワガママも治まります。 この世の中も同じように治まっているので[平和なので]、めでたいことです。」 【解説】 越後の大入道の歌で、この作品は締めくくられました。 最初に書かれないことを愚痴っていた大入道でしたが