ジュニア選手育成において、保護者と子どもの接し方は軽視されていた部分。しかし子どもたちと一緒にいる時間が長い保護者と、コーチや選手(子ども)とのチームワークはとても重要だと、高妻容一先生は言います。「子どもがスポーツ選手として成長する時、良くも悪くも保護者の影響は大きいのです。しかし保護者がコーチや子どもにどう接するか、スポーツ科学をもとにした、的確な情報提供は少なかったと思います」。高妻先生はスポーツ心理学をもとにメンタル面を学問的・科学的に強化する『メンタルトレーニング』の第一人者。選手を伸ばす効果的な言葉のかけ方、接し方といった視点から、子どもをさらに成長させる保護者の言葉や態度をアドバイスしていただきます。 ■試合に負けた時、心理学的に正しい接し方は? 「あれじゃ駄目だ」「もっと集中して」……保護者が子どもを育てたい気持ちから出た言葉や接し方が、逆に子どものやる気をそぎ、伸びる