小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」による東京都世田谷区の土地購入をめぐる政治資金収支報告書虚偽記載問題に絡み、同会が二〇〇七年春、小沢氏にあてて四億円を支出していたことが関係者への取材で分かった。当時、同会の事務担当者だった元私設秘書は、東京地検特捜部の調べに対し「会計責任者に指示され、四億円を小沢幹事長の自宅に運んだ」と説明しているという。 土地購入時の〇四年十月に、同会の口座に振り込まれた約三億八千万円について、元私設秘書の前任の事務担当者だった石川知裕衆院議員(36)=民主党、北海道11区=は、特捜部に「小沢幹事長からの借入金だった」と話していることが既に判明。特捜部は、四億円の支出は小沢氏への返済金とみており、元私設秘書や石川氏の説明を裏付けるため、小沢氏から任意で事情を聴くことを視野に捜査を進めているもようだ。 陸山会が小沢氏に支出したとされる四億円は、陸山会の収支報