上級国民と下級国民とは? 2020/11/29更新しました。 上級国民という言葉を私が聞いたのは、東京池袋で31歳の母親と幼児が、87歳・高齢者の暴走車により、死亡した交通事故でした。 87歳の運転者は元高級官僚であり、瑞宝重光章の叙勲者。だから、優遇されているのではないか、という憶測が広まったのです。 そのときは聞き慣れない言葉に戸惑いましたが、今ではすっかり社会になじんだ感があります。 橘玲著『上級国民/下級国民』は、いまの世の中の動きを地球規模で考察した本です。 感想をお伝えします。 スポンサーリンク 下級の残酷な現実 団塊世代の影響力 数の力 世界中で分断 まとめ 下級の残酷な現実 中流から下流へ落ちる日本国民 私が子どもの頃は、「日本人は総じて中流である」の意識があったものでした。 いまは、中流が下流に押し下げられた傾向があります。 橘玲(たちばなあきら)氏は、金融小説や『言って