梅林秀行『京都の凸凹を歩く』を再読。 京都の凸凹を歩く -高低差に隠された古都の秘密 作者:梅林 秀行 発売日: 2016/04/30 メディア: 単行本(ソフトカバー) 内容は、 豊臣秀吉由来の「御土居」をはじめ、凸凹ポイントで見つめ直せば、京都のディープな姿が出現する。 3D凸凹地形図と、古地図・絵画などの歴史的資料で紹介する、街歩きの新しい提案。 というもの。 すでに多くの人に知られる本ではあるが、まあ、よい本なので取り上げたい。 以下、特に面白かったところだけ。 今より北にあった「祇園」 絵画資料を見る限り、花見小路を中心とした現代の祇園のお茶屋街は、江戸時代には存在しなかった (21頁) 江戸期には、竹藪が茂っていたらしい。 資料は、横山華山の「花洛一覧図」である。*1 四条通沿いや四条通より北にあったお茶屋が、四条通の南に移転したのである。 明治近代に、花街は京都の外に、という