ブックマーク / bewaad.sakura.ne.jp (5)

  • archives of bewaad institute@kasumigaseki(2005-10-23)

    ■ [economy][politics][book]ポリー・トインビー「ハードワーク」 かねてからflapjackさんのご紹介を受け読まなければと思い、Apemanさんからもtrackbackをいただいた書をようやく読了。過半を占めているイギリスの低賃金労働の実態の描写はさておき(興味深い事例ではありますが、ここで論じる話ではないかな、という趣旨です)、その政策的含意がなかなか悩ましい一冊です。 書では最低賃金の引上げを対策として提案しているわけですが、サッチャー首相の知恵袋として紹介されるパトリック・ミンフォード教授のように、何らかの価格統制を導入すれば、それにより基的には供給ないし需要が減少する(件で言えば、最低賃金規制の導入ないしその水準の引上げにより失業者が増える)というのがミクロ経済学における普遍的知見だからです‐ミンフォード教授のように、正確にどれだけの減少につながる

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    haruhiwai18 2012/06/03
    "サッチャーも悪かったがああした組合の復活も困るというものであれば、そうした組合への拒否感こそがサッチャリズムのゆりかご""筆者のようなサッチャリズムへの批判者ですら、結局は" →恐るべきサッチャリズムw
  • archives of bewaad institute@kasumigaseki(2005-12-30)

    ■ [politics][book]アレンド・レイプハルト「民主主義対民主主義」 副題として「多数決型とコンセンサス型の36ヶ国比較研究」とあるように、世界の民主政国家36ヶ国を定量的に分析し、多数決型とコンセンサス型という両極の中でどのような位置づけとなるかを示した書です。ちなみに多数決型とはウィナー=テイク=オール・タイプ、すなわち多数決で勝った方がやりたいようにやり結果が悪ければ政権交代でというもので、コンセンサス型とは多数派と少数派が妥協しながら政策運営をしていくというものです。 #36ヶ国とは次のとおりです。アイスランド、アイルランド、アメリカ、イギリス、イスラエル、イタリア、インド、オーストリア、オーストラリア、オランダ、カナダ、ギリシャ、コスタリカ、コロンビア、ジャマイカ、スウェーデン、スイス、スペイン、デンマーク、ドイツ、トリニダッド・トバゴ、日、ニュージーランド、ノルウ

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    haruhiwai18 2012/01/03
    "日本は地方分権の度合いで言えばほぼ中位""高度経済成長期…前の世代がほぼ死に絶えるまでの間は「国内対立が厳しい」でしょうから、その間は比例代表が望ましいのでは" →いや ずっと比例でいいと思いますがw
  • archives of bewaad institute@kasumigaseki(2006-10-27)

    ■ [politics][economy][pension][book]権丈善一「年金改革と積極的社会保障政策/再分配政策の政治経済学II」 先日紹介した「I」の続刊ですが、相変わらず世間に阿らず著者自身の納得がいくまで思考を積み重ねていく様には、素直に敬服いたします。行政がやることだからといって脊髄反射で貶したりせず、是々非々で評価いただくのは霞が関住人としては落涙モノですが、御用学者といったレッテルが貼られてしまうのではないかと心配ではあります。 書の構成は、タイトルが示す年金改革と積極的社会保障政策が2つの大きな柱であり、それに著者のサイトでも見ることができる「勿凝学問」と題されたエッセイがちりばめられたものです。政府の施策が持つ意義を丁寧に解き明かす年金改革についての記述は、野党やメディアが喧伝する年金不信に共感する方々にはぜひともお読みいただきたいですし、勿凝学問はエッセイとし

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    haruhiwai18 2011/12/25
    "政府により支えられた社会福祉サービス供給に従事する者の生産性が、もし…他部門へ配分されていたときのそれを下回るようであれば、…国全体の生産性については…介入により低下してしまう" →権丈理論への反論
  • archives of bewaad institute@kasumigaseki(2007-01-14)

    2003年の総量の急減は発泡酒増税によるものと考えられますが、注目すべきは2004・2005年における発泡酒の急減と新ジャンルの急増です。念のため両者の合計を示すなら、2003年が255.3万kl、2004年が267万kl、2005年が277万klということですから、この変化は従来発泡酒を飲んでいた層が大挙して新ジャンルに移行していることを示しているように思われます。 もしこの見込みが正しいのであれば、発泡酒や新ジャンルを買っている層というのは、少しでも値段の安いビールっぽい飲料を求めているのであって、懐に余裕があるならば、相当程度はビールを買うのではないかと予測するのは合理的でしょう。消費が伸びないのは、飽和状態にあるからというより、懐に余裕がないから、と考えられます。 では、金利を上げれば金利収入の増加によって懐に余裕ができるのか、実態を見てみましょう。 総務省「家計調査」によれば、勤

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    haruhiwai18 2011/03/04
    コメ欄"名目では3年間合計でマイナス…可処分所得の増に比べると消費の増は少ない" →某鈴木会長の預金金利引上げで消費拡大というトンデモ説に一応元ネタらしきものはあったが、やはり根拠薄だよ、というお話。
  • archives of bewaad institute@kasumigaseki(2006-10-18)

    ■ [politics][economy][book]権丈善一「再分配の政治経済学I/日の社会保障と医療(第二版)」 ちょうど昨日、奈良県で分娩中の妊婦が脳出血で死亡したといういたましい事件が明らかとなりました。 奈良県大淀町立大淀病院で今年8月、分べん中に意識不明に陥った妊婦に対し、受け入れを打診された18病院が拒否し、妊婦は6時間後にようやく約60キロ離れた国立循環器病センター(大阪府吹田市)に収容されたことが分かった。脳内出血と帝王切開の手術をほぼ同時に受け男児を出産したが、妊婦は約1週間後に死亡した。遺族は「意識不明になってから長時間放置され、死亡につながった」と態勢の不備や病院の対応を批判。大淀病院側は「できるだけのことはやった」としている。 (略) 緊急治療が必要な母子について、厚生労働省は来年度中に都道府県単位で総合周産期母子医療センターを指定するよう通知したが、奈良など8

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    haruhiwai18 2011/02/09
    "国際標準の医療費と比べて約10%は低く""高齢化と医療費とは、有意な相関は、まったくない" →日本の医療費は少なく、高齢化と医療費は無関係。権丈先生『社会保障と医療』の書評。/後者はゲッツェンの知見かな
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