権威主義体制 † 全体主義と民主主義の中間に位置する政治体制。 政党や団体の活動が強く制限を受けながらも一定程度容認されており、体系だったイデオロギーによる教化もなく、強い政治的動員によるよりも民衆の無関心に依存するような体制。 スペインのフランコ体制や戦間期及び戦後の東欧の体制、戦後の発展途上諸国に広範に見られる軍事的な強権体制がそれに当たる。1980年代においてそうした体制からの民主主義体制への移行が注目された。 ↑ リンスの権威主義体制論 † 比較政治学の領域では、スペイン生まれの政治学者J・J・リンスの権威主義体制論が注目された。 ここでいう「権威主義」とは、政治意識・政治心理の領域で使われる権威主義(権威主義的パーソナリティ)とは別に、政治体制についての概念。 「権威主義体制」とは、政治体制の類型として、全体主義体制ではないものの、かといって民主主義体