井上 章一 いのうえ しょういち 国際日本文化研究センター教授 1955年生まれ。京都大学大学院修士課程修了。 主な著書に『性の用語集』(講談社、2004)、『パンツが見える~羞恥心の現代史~』(朝日新聞社、2000)、『美人論』(朝日新聞社、1996)、『つくられた桂離宮神話』(弘文堂、1986)他多数。 当センターの名称が、水の「文化」センターというためか、「文化とは何でしょうか?」と訊かれることがあります。「人と水とのつきあいかたです」と説明することにしていますが、文化にはいろいろな側面があります。 今回は、桂離宮、美人、霊柩車、関西人・・・様々な出来事の背景にある文化を読みとり、旺盛な執筆活動を行っている井上章一さんに、井上流・文化の読みとり方をうかがいました。 誤解された桂離宮 日本の庭園は池とセットになっています。平等院もそうですし、厳島神社ははっきりと「水辺」が意識されていま