2011年3月期の決算発表シーズンを迎えているが、通常は決算発表時に開示する今期(12年3月期)の業績見通しについて、大手電機メーカーが開示を見送るケースが相次いでいる。東日本大震災の影響が広範囲にわたるため、影響を予測することが難しいためという。 4月28日に決算を発表した富士通は、今期の業績見通しの開示を見送った。「原材料・部品の調達について不確定要素があり、国内ICT投資についても不透明感が高まっている。これらが当社の連結業績に与える影響を現時点では合理的に算定できないため」として、業績見通しを「未定」とした。今後、予想を開示することが可能になった時点で速やかに公表するとしている。 同日発表したパナソニックも「東日本大震災について、2011年度の連結業績に与える影響を見極めることが困難であるため」として可能になった時点で開示するとした。かわりに震災発生前の状況に基づく見通しを公表して
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