米国の沿岸警備隊による砲撃を受けて煙を上げる漁船=AP。漂流する第11漁運丸が航行の危険となりかねないため、警備隊は沈没させることを決めた東日本大震災の津波で流され、太平洋の東側で確認された第11漁運丸=米沿岸警備隊提供 東日本大震災の津波で流され、太平洋の東側で確認された日本の漁船「第11漁運丸」について、米国の沿岸警備隊が5日午後(日本時間6日早朝)、沈没させるため、巡視船から砲撃した。無人での漂流が続けば、他の船舶の航行に危険が生じると判断したという。砲撃は2回行われ、漁運丸は現地時間の5日午後6時15分に沈没が確認された。 震災発生時、漁運丸は青森県八戸港に係留されていた。1年後の今年3月になってカナダ沖で確認され、米アラスカ州南部から南西に約170カイリ(約315キロ)の場所に移動していた。沿岸警備隊によると、船体は数十メートルの長さがあり、無灯火のため夜間に他の船が衝突