東京電力福島第一原子力発電所の原子炉を素粒子の一種で透視し、炉内で固まった溶融燃料(デブリ)の位置や形を30センチ単位で立体的に把握できる技術を、東芝と米ロスアラモス国立研究所、東電の日米共同チームが開発した。 小型の研究炉で実証試験に成功しており、来年にも同原発での調査を始める。デブリの位置の把握は、廃炉作業に欠かせないだけでなく、冷却の効率化につながり、汚染水の抑制が期待される。 透視には、宇宙から降り注ぐ「ミュー粒子」が、燃料のウランに当たると進路を変える性質を利用する。原子炉の両側から挟むように検出器を2台置き、粒子が進む方向の変化を解析すると、燃料の形が内部の空洞まで分かる。粒子が原子炉を通り抜けたかどうかだけを観測する手法が他の機関で既に研究されていたが、今回の手法の方が精度が約10倍高く、東電は同原発の調査に最も有効だと判断した。放射線量の高い建屋内に検出器を設置する方法など
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