水星は、木星の衛星ガニメデや土星の衛星タイタンよりも小さく、太陽系の中で一番小さな惑星として知られている。1974−1975年に、米探査機マリナー10号が水星に到達し、地表の約40〜45%ほどを調査。月の表面とよく似ている事が明らかになったが、この惑星は太陽に一番近い軌道を公転している事から、膨大な熱や太陽風の影響を受け易く、それ以上の探査が困難であった。 そして2004年、メッセンジャー探査機が打ち上げられ、2008年に初めて水星にスイングバイ。2011年に公転を始め、長年謎であった水星の大部分がマッピングされることになる。今回リリースされたのは、メッセンジャーが撮った何千という画像を組み合わせ、動画としたもの。この水星の色は、地表の特徴をはっきり見せるために大袈裟に着色されたもので、本来の色では無いとのこと。けれど、地表に分布する化学化合物や鉱物の違いが見て取れるはずだ。