直接メタノール燃料電池(ちょくせつメタノールねんりょうでんち、direct methanol fuel cell、DMFC)は、メタノールを燃料とする固体高分子形燃料電池の一種である。 直接メタノール燃料電池の構造そのものは、普通の固体高分子形燃料電池とほぼ同じである。 特徴はその名前の通り、燃料改質器でメタノールから水素を作らずに、メタノールを燃料極で直接反応させることである。 例として、プロトン交換膜を用いた直接メタノール燃料電池の電池反応を示す。 燃料極: 空気極: 全反応: このように直接メタノール燃料電池においては、メタノールが燃料極で直接酸化される。 反応生成物として、燃料極では二酸化炭素、空気極では水が生成する。 直接メタノール燃料電池の起電力は、メタノール酸化反応の自由エネルギー変化が-698.2kJ mol-1で、6個の電子が反応するから、 E = -ΔGf / z F=