ウォール街の誰もが最近は素人疫学者と化しているが、高度な数学や物理学を駆使するクオンツの一団はそうした流れを全く新たな段階に引き上げている。 ヘッジファンド運用者や市場研究者、リスク専門家らは世紀のパンデミック(世界的大流行)の軌跡をモデル化するため、データマイニングによる知見を臨床科学の世界に注いでいる。それを正式に投資戦略で利用する人もいる一方、市民としての義務感から非営利団体(NGO)と連携する人もいる。 彼らの方法が新しい分野を開拓できるかどうかは見当が付かないものの、高度な金融を強化するクオンツの技術が、新型コロナウイルスによる混乱を解明する取り組みに参戦している。 オーストラリアのクレジットファンド、クーラバ・キャピタルでシニア・データサイエンティストを務めるカイ・リン氏のチームは、いわゆる線形混合フレームワークを使用して新型コロナの感染経路をマッピングする独自のモデルを構築し
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