大学合格者ランキングでは、1人の受験生が本命と併願の大学・学部に複数受かった場合、合格の数をすべて数える「延べ合格者数」が一般的だ。本連載では、同じ大学の複数学部に合格した際には1人と数える「実合格者数」についても紹介してきた。進学実績をより正確に表すのが、実際にどの大学に進んだかを示す「進学者数」だ。現役の進学者数を卒業生数で割った現役「進学率」について、大学通信の安田賢治常務が解説する。 毎春、高校別の大学合格者数ランキングが注目を集める。ただ、よく言われるのは、合格者のうちどれぐらいが進学しているのかということだ。そこで、現役の大学進学者数を全国の高校にアンケートし、1933校から回答を得た。今回はその中で東大の現役進学率をまとめた。 東大の現役合格者の割合は、推薦入試を含めここ3年間、67.5%、67.2%、67.9%と推移し、67~68%の間で安定している。合格者の3分の2程度が