和田裕介さんは、人気サイト「ボケて」を初めとした、様々なWebサービスを手がけるエンジニアです。和田さんには震災を受けて、自身が開発したWebサービスを振り返りながら、自分自身の経験と、これからWebサービスが防災に果たすべき役割を見通していただきました。 3.11。その時、その後。インターネット上に展開するWorld Wide Web、いわゆる「Web」は強力な情報通達網としての役割を担いました。当然「負」の部分もあることも承知ですが、Webが災害に役に立つというある程度の事実が発見された瞬間と言えるでしょう。ただ、Webをどのように活用すればいいのか?は震災発生後当初、みんなが模索状態でした。筆者は被災者の身元を確認するWeb上のサービス「anpiレポート」を作成・運用した経験から、災害時に求められるWebの形、そしてWebの興味深いアーキテクチャを考察していきたいと思います。まずは、