「日本人は、改革という言葉が好きなんですよ。だけれど、絶対に改革できない」 こう明解に指摘するのは、作曲家の三枝成彰さんだ。多くの企業経営者や芸術家、作家などそうそうたる人たちと付き合いのある三枝さんだけに、本質を突いた鋭い指摘である。 確かに、改革モノの記事はよく読まれる。改革しなければならないと誰しもが思っているのだ。ところが、いざ改革に踏み切っても、なかなか成就することはできない。 改革は難しい。だから、本当の意味で成果を上げた改革のケーススタディに興味を引かれる。読者の多くは改革を成功に導くヒントを見いだそうとするのかもしれない。失敗した改革のケーススタディはさらによく読まれる。失敗の中にこそ、成功するためのヒントがたくさん詰まっているからだろう。 なぜ改革はうまくいかないのか? それにしても、なぜ改革はうまくいかないのか? 改革は重要だ思っても、いざ取り組んでみると、痛みが伴うた
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