印刷 デフコン・キッズに参加したテキサス在住の11歳のウルフ君(左)と8歳のベア君の兄弟=米ラスベガス、藤写す 米ラスベガスでハッカーの世界最大の祭典「デフコン」が4日から開かれ、政府機関や企業などから1万人以上が参加した。6〜7日には、初開催となる8〜16歳向けの「デフコンキッズ」があった。増えるサイバー攻撃で10代の逮捕者も出るなか、IT技術のよい使い方を早期に教え、将来の仕事としても関心を持ってもらう試みだ。 ハッカーはコンピューターについて高い技術を持つ人を指す言葉だが、その知識を犯罪に使う例も目立つ。 デフコンキッズには保護者の付き添いのもと、約100人が参加。米政府の情報部門、国家安全保障局(NSA)の職員の暗号講義を受け、米軍専門部隊「サイバーコマンド」の元幹部らとも交流。人の心理や行動にすきが生じた時に情報を聞き出す「ソーシャルエンジニアリング」の競技などもあった。