ブックマーク / bisista.blogto.jp (71)

  • 円堂都司昭「ディズニーから初音ミクへ受け継がれる同期の娯楽」 - ビジスタニュース

    円堂都司昭「ディズニーから初音ミクへ受け継がれる同期の娯楽」 2013年05月12日12:00 担当者より:『ソーシャル化する音楽』(青土社)や)『ディズニーの隣の風景』(原書房)の著者である文芸・音楽評論家の円堂都司昭さんが、2013年で開園30周年のディズニーランドの体験と初音ミクの音楽性を交差させて論じたものです。また、『ソーシャル化する音楽』を中心に話を聞いたインタビュー(聞き手は辻力さん)もご一読のほど。 更新日:2013/05/12 2013年4月15日で開園30周年を迎えた東京ディズニーランドへ、私も先日行ってきた。「ザ・ハピネス・イヤー」と題され、ランドマークのシンデレラ城に飾りつけがされるなど、パーク内は祝祭ムードに満ちていた。いつも通り、様々なアトラクションを楽しんだが、故マイケル・ジャクソンの映像を使った「キャプテンEO」で、2011年3月11日の東日大震災直

  • 柿崎俊道「存在を消される『涼宮ハルヒ』ブーム」 - ビジスタニュース

    柿崎俊道「存在を消される『涼宮ハルヒ』ブーム」 2013年02月18日18:00 担当者より:2006年にライターの柿崎俊道さんが、アニメ『涼宮ハルヒの憂』が話題になった状況を分析したものです。ご一読ください。 配信日:2006/08/09 2006年7月、アニメ誌で『涼宮ハルヒの憂』はさほど大きく扱われていない。インターネット上では「『エヴァ』を超えた!」という声まである『涼宮ハルヒの憂』。原作の発行部数は250万部を超えている。DVDやCDも、かつてないほど売れていると聞く。ネット上の声のとおり、『新世紀エヴァンゲリオン』を超えた作品ならば、もっともっと盛り上がってもいい。それこそ社会現象とまで呼ばれてもいいだろう。だが、その盛り上がりは従来のメディアからは見えづらい場所で行われていたらどうだろうか? 4月放送スタート時、ネット上には『涼宮ハルヒの憂』で溢れかえった。「ハ

  • 小田嶋隆「大日本観察」 - ビジスタニュース

    小田嶋隆「大日観察」 2013年01月30日16:00 担当者より:『もっと地雷を踏む勇気』(技術評論社)などの著書を持つコラムニストの小田嶋隆さんが、2006年の福岡中2いじめ自殺事件とその後の報道について書かれたコラムです。ご一読ください。 配信日:2006/11/15 いじめ報道が過熱している。 勘違いしてはいけない。過熱しているのは「いじめ報道」であって、「いじめ」そのものではない。いじめいじめ。いつも通りだ。いじいじと、じめじめと、今日もまた静かに、あるいは高らかに、日中のいじめっ子たちが、日々の標準活動を繰り広げている。この種の日常的ななりわいは、一朝一夕の間に倍増したり消滅するものではない。いじめいじめ。報道がどうであれ、今日もまた同じ場所で、同じようないじめが、同じメンバーによって繰り返されている。十年一日。継続は力ずく、と。 一方、いじめ報道が白熱するなか

  • 田中秀臣「『日銀は誰のものか』から見えてくるもの」 - ビジスタニュース

    田中秀臣「『日銀は誰のものか』から見えてくるもの」 2013年01月21日22:00 担当者より:経済学者の田中秀臣さん2006年に書いた『日銀はだれのものか』(中央公論新社)の書評です。何かと話題のアベノミクスと中央銀行の関係にもかかわる示唆に富んだ内容となっています。このテーマでは、『デフレ不況 日銀行の大罪』(朝日新聞出版)も併せてぜひ。また、『デフレ不況 日銀行の大罪』のこちらのインタビュー(聞き手は辻力さん)はリフレ政策のコンパクトな解説にもなっていますのでご関心のある方はお読みください。 配信日:2006/06/21 中原伸之氏の『日銀はだれのものか』(中央公論新社)の書評の依頼があったときに、ただの書評ではなく、日銀行の今後の動向もあわせて書いてくれないか、という話だった。“運命の6月13日”以前のことである。その日、参議院財政金融委員会で村上ファンドでの資金運用

  • 「国のかたち」を問うた2012年物故者たち - ビジスタニュース

    「国のかたち」を問うた2012年物故者たち 2012年12月28日02:00 担当者より:ライターの近藤正高さんが、2012年に鬼籍に入った人々を振り返ります。多くの人たちの足跡とともにこの年を思い出していただければ幸いです。また、近藤さんの著書『私鉄探検』(ソフトバンク新書)と『新幹線と日の半世紀』(交通新聞社新書)、そして有料コンテンツ配信プラットフォーム『cakes(ケイクス』で連載中の「一故人」なども併せてどうぞ。 更新日:2012/12/27 北方領土、竹島、尖閣諸島と、日と近隣諸国のあいだで領土問題があらためて再燃するなど、日の戦後史上、2012年ほど「国のかたち」が問い直された年はないかもしれない。このうち尖閣諸島をめぐっては中国国内で反日デモが激化した。その混乱のさなか、中国大使の丹羽宇一郎の後任として、外務省生え抜きの西宮伸一に辞令が下るも直後に急死している(9

  • 濱野智史「『仮想時間』と『明るいニヒリズム』」 - ビジスタニュース

    濱野智史「『仮想時間』と『明るいニヒリズム』」 2012年12月15日04:00 担当者より:2008年に情報環境研究者の濱野智史さんが、ニコニコ動画などを通じて現代の「時間」について論じたものです。濱野さんはその後、研究をまとめあげて『アーキテクチャの生態系』(NTT出版)を発表し、近年も『前田敦子はキリストを超えた』(ちくま新書)や共著『平成史』(河出書房新社)などの話題作を世に送り出しています。 配信日:2008/02/20 インターネットは「仮想“時間”」をつくりだしている。ここ1年ほど、そう考えるようになった。「仮想“世界”」という言葉ならある。昨年、IT業界では「Second Life」に注目が集まったが、その際に「仮想“世界”」という言葉が頻繁に使われた。読者の方の中には、「久しぶりにこの単語を聞いた」と思われた方もいるのではないかと思う。筆者もその一人だ。 いまから1

  • 近藤正高「主張するファーストレディ――三木睦子と首相夫人の戦後史」 - ビジスタニュース

  • 磯部涼「ペイント・イット・グレイ——規制社会を生き抜くために」 - ビジスタニュース

    磯部涼「ペイント・イット・グレイ——規制社会を生き抜くために」 2012年08月29日17:00 担当者より:『音楽が終わって、人生が始まる』(アスペクト)などの著書で知られる音楽ライターの磯部涼さんが、グレーゾーンをめぐる現状について論じたものです。また、過剰に規制されつつある日社会について問題提起を行った編著『踊ってはいけない国、日 風営法問題と過剰規制される社会』(河出書房新社)が発売されたばかり。そちらも併せてお読みください。 更新日:2012/08/29 “グレーゾーン”という言葉を、最近、よく耳にする。何でも、テレビで某タレントが自身のセクシャリティを尋ねられたときにそう返すのを持ちネタにしているのだとか。それはそれで掘り下げがいのあるテーマだが、ここではとりあえず流す。 他にも、首相官邸前抗議と脱法ドラッグという、一見、関係がないどころか、正反対のイメージで捉えられ

  • 前田久「ライトノベルとの遭遇」 - ビジスタニュース

    前田久「ライトノベルとの遭遇」 2012年07月10日13:00 担当者より:2006年にライターの前田久さんが、自身の体験を踏まえ、ライトノベルという分野について論じた一文です。ご一読ください。 配信日:2006/09/06 それまで、「ヤングアダルト小説」「ジュニア小説」などの名前で総称されていた「アニメ風の絵がついた小説」群に、パソコン通信などによる読者サイドからより包括的なニュアンスをもった「ライトノベル」という呼称が与えられたのは、1980年代末から1990年代初頭のこと。 同時にそれは、角川スニーカー文庫や富士見ファンタジア文庫という、現在の「ライトノベル」という言葉のイメージを強く規定しているレーベルが誕生した時期でもある……というか、正確にはそれらの登場によって大きく市場が拡大したことによって多様性が増してきたので、新しい「名付け」の必要が発生した、ということなのであ

  • 近藤正高「Mr.ウォークマンの死」 - ビジスタニュース

    近藤正高「Mr.ウォークマンの死」 2012年06月27日15:00 担当者より:『私鉄探検』(ソフトバンク新書)や、『新幹線と日の半世紀』(交通新聞社新書)の著者である、近藤正高さんが、2007年に相次いで亡くなった、ソニーの黒木靖夫とパルコの増田通二の両氏について追悼を兼ねて綴った一文です。ご一読ください。 配信日:2007/08/01 7月12日、工業デザイナーで元ソニーの取締役の黒木靖夫の訃報が飛びこんできた。黒木は、「SONY」のロゴタイプの作成や、東京・銀座のソニープラザをはじめとする世界各都市のショールームの開設、1985年のつくば科学博に出展された巨大テレビ・ジャンボトロンのプロジェクトなど、ソニーが世界企業となっていく過程で、広告やデザインなどといったソフトの部分において重要な役割を果たした。 彼が開発をリードしたウォークマン(1979年発売)にしても、「好きな場

  • ドミニク・チェン「馴致系コンピューティング:ライフログ以降の情報=生態」 - ビジスタニュース

    ドミニク・チェン「馴致系コンピューティング:ライフログ以降の情報=生態」 2012年06月06日17:00 担当者より:2008年にドミニク・チェンさんが書いた、ライフログをめぐって考察した論稿です。また、ドミニクさんは、初めての単著『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック』(フィルムアート社)が上梓されたばかり。また、2009年に行ったインタビュー(聞き手は前田久さん)もお読みください。 配信日:2008/07/09 〈「死は生よりも尊とい」こういう言葉が近頃では絶えず私の胸を往来するようになった。しかし現在の私は今まのあたりに生きている。私の父母、私の祖父母、私の曾祖父母、それから順次に溯ぼって、百年、二百年、乃至千年万年の間に馴致された習慣を、私一代で解脱する事ができないので、私は依然としてこの生に執着しているのである。〉 夏目漱石「硝子戸の中」 青空文庫でぱらぱらと読んで

  • 成松哲「カネ持ち雑誌の欲望はどこへ向かうのか」 - ビジスタニュース

    成松哲「カネ持ち雑誌の欲望はどこへ向かうのか」 2012年05月25日13:00 担当者より:ライターの成松哲さんが、いわゆるカネ持ち向けの雑誌について2007年に論じたコラムです。また、成松さんによる話題のミニコミ『kids these days!』vol.1に続き、vol.2も発売されました。取り扱い書店などでぜひゲットしてください。 配信日:2007/08/01 先月中旬、テレビや新聞などで報道された、イギリスのバッグブランド「アニヤ・ハインドマーチ」騒動。台風4号が州に接近していた7月14日、同ブランドが「I'm Not A Plastic Bag」=私はポリ袋ではありません、つまり「ゴミになるポリ袋なんか持ち歩かないよ」というメッセージがプリントされたエコバッグ(2100円也)を都内3カ所で限定先行発売したところ、数千人もの女性が殺到。警察が出動する事態に発展した。 さて

  • 神林広恵「かつての右腕が読む『編集長を出せ!』」 - ビジスタニュース

  • 大熊信「今、そこにある『タブーの正体!』をどう読むか」 - ビジスタニュース

    大熊信「今、そこにある『タブーの正体!』をどう読むか」 2012年03月28日12:00 担当者より:『噂の真相』の副編集長だった川端幹人さんの話題の『タブーの正体』について、ライターの大熊信さんが書評したものです。随所に存在する“タブー”をどう読み、いかに向き合うべきなのか――ご一読ください。 更新日:2012/03/28 2011年12月、静岡県島田市がいち早く震災がれきの受け入れを表明すると、一部の市民からの反対運動が起こった。瓦礫が放射能汚染している可能性を危惧してだという。しかし受け入れる予定の瓦礫は岩手県大槌町、山田町のもの。事故の起きた福島第一原発からは直線距離で230キロ。そこまで汚染が広がっているとすれば、単純に考えるとほぼ同じ距離の東京も同程度に汚染されていることになる。 しかし都内の建造物などが汚染されている、との声は聞こえない。仮に今東京に大量の瓦礫があった

  • 大熊信「Jリーグとナベツネ」 - ビジスタニュース

    大熊信「Jリーグとナベツネ」 2012年02月08日21:00 担当者より:ライターの大熊信さんが、何かと話題の読売新聞のドンとJリーグの関係について論じたものです。プロスポーツをめぐる理念や思想の対立にも触れた、大変興味深い内容となっております、ご一読ください。 更新日:2012/02/08 2011年11月、読売巨人球団代表の清武英利は、球団会長であり読売新聞社会長の渡邉恒雄が、内部統制やコンプライアンスを破ったことについて告発会見を行った。なにより衝撃的だったのは、告発の相手があのナベツネだったことだ。世界一の発行部数を誇る読売新聞の会長兼主筆であり、日テレビを含む読売グループのドン。日のメディア王であると同時に、中曽根康弘元首相の盟友で、政界を動かすとも言われる男に戦いを挑んだわけだ。そして、清武はあっさりと役職を解任された。騒動は裁判に発展したが、清武の読売グループへの復

  • 浅子佳英「ファッションにおける自己淘汰システム」 - ビジスタニュース

    浅子佳英「ファッションにおける自己淘汰システム」 2010年05月28日20:09 担当者より:インテリアデザイナー・建築家の浅子佳英さんに、ファッションを通して見えてくるシステムについて書いていただいた原稿です。ご一読ください。 配信日:2010/05/19 ここ十数年間、作品やコンテンツの分野では新しい表現が生まれにくくなったと言われている。しかし他方で、その下の流通、ネットワークなどのシステムにおいては次々に新しいサービスが生まれ、激動の時代でもあった。そして、ファッション業界は、まさにこれら両面から挟まれるような形で急速に変貌してきた。 実際にこの間、自ら企画、生産、販売まで一貫して行うGAPやユニクロのようなSPA業態(製造から小売までをまとめた垂直統合度が高い販売業態)は急速に台頭してきたし、反対に、パリコレという舞台で活躍している(特に新しい)デザイナーは、次々に窮地に

  • 五十嵐太郎「ヤンキー論のこれまでとこれから」 - ビジスタニュース

    五十嵐太郎「ヤンキー論のこれまでとこれから」 2012年01月25日19:27 担当者より:建築批評家の五十嵐太郎さんが、2009年に『ヤンキー文化論序説』(河出書房新社)を上梓された直後、その内容などについて綴った一文です。五十嵐さんの最新刊『被災地を歩きながら考えたこと』(みすず書房)などとご一緒にぜひお読みください。また、五十嵐さんは、人気ラジオ番組『文化系トークラジオ Life』の「何のためのアーカイブ?」の回にもご出演されたばかり。その様子はPodcastでも聴けます。『文化系トークラジオ Life』そのものについては、仕掛け人である長谷川裕さんのコラムもご一読のほど。 配信日:2009/04/08 今年の3月、筆者が編者となって、『ヤンキー文化論序説』(河出書房新社)を刊行した。これは、オタク論はだいぶ増えたが、サイレント・マジョリティというべきヤンキーをめぐる議論がほとん

  • 小田嶋隆「大日本観察」 - ビジスタニュース

  • 近藤正高「情報化の時代を生きた2011年物故者たち」 - ビジスタニュース

    担当者より:『新幹線と日の半世紀』(交通新聞社新書)などの著書を持つ、ライター・近藤正高さんが2011年の物故者について綴った原稿です。2011年を振り返る縁としていただければ幸いです。 更新日:2011/12/28 すいません、2011年が終わる前にもうひとつだけ、この1年に亡くなった著名人を振り返ってみたいんですがね――なんて言うと、テレビドラマ『刑事コロンボ』のピーター・フォーク(6/23。以下、日付は故人の命日を示す)のセリフみたいですが――、こうすることで、2011年がどんな年だったのかを知る糸口みたいなものがつかめると思うのです。 2011年という年は、あの大震災と大津波、それから原発事故のあった3月11日を境にまっぷたつに分断され、それ以前のことはよく覚えていないという人も多いのではないでしょうか。たとえば、参議院議長在任中に死去した西岡武夫(11/5)は、自身の所属

  • 八田真行「身もふたもないオープンソースの解説」 - ビジスタニュース

    八田真行「身もふたもないオープンソースの解説」 2011年12月02日19:00 担当者より:経営学者の八田真行さんが、2007年にオープンソースについてズバリ解説した一文です。ぜひ、ご一読ください! 配信日:2007/02/07 オープンソースとは、非常にざっくり言ってしまえば、あるソフトウェアを無料で誰でも自由に利用できる状態に置く、ということだ。これは、有料かつできるだけ自由に利用させないこと(コピーを禁止するとか改変を禁止するとか)に血道をあげてきた従来のソフトウェア・ビジネスの常套とは一見、真逆に見えるので、違和感を持つ人も多い。特に、オープンソースがどうしたこうしたという話で必ず聞かれるのが、「どうやってっていくの?」「どうやって儲けるの?」といった質問だ。 答えは簡単。オープンソース・ソフトウェアそのものではえません。ライセンス料を取るわけでもなし、コピーも自由なの