ブックマーク / vobo.jp (13)

  • 宮台真司 -コイトゥス再考- 泥沼のマスキュリニティ

    巷間しばしば耳にする「最近の若い男は男らしくない」といった類いの言葉は、つとにご存知の通り、今日、初めて語られだしたものではない。この手の言説は戦後一貫して、間断なく、再生産され続けており、あるいは「男らしくない」という語りは、歳上の男が歳下の男を揶揄する際の、一つのクリシェであるとさえ言える。ただし、この点を差し引いてなお、昨今の若い男は、どうやら例外的に「男らしく」なくなっているようなのだ。 日における男性学の草分けである伊藤公雄氏によれば、近代的な「男らしさ」とは「権力志向・優越志向・所有志向」という三つの志向によって特徴づけられると言う。同時に伊藤氏は、近代以降の社会の歪みの大部分が、この「男らしさ」に起因するものだと指摘する。極端な物言いにも思えるが、その主張にはなかなかに説得力がある。男たちは「男らしさ」のために、もがき、苦悩し、傷付け、また傷付けられてきた。より直裁に言うと

  • 「ヲタコミュから学ぶ童貞的メンタリティ」 久保内信行インタビュー

    今回、童貞街道まっしぐらのわたくしチェリー平尾が取材させて頂いたのは編集プロダクション・株式会社タブロイドの代表取締役、久保内信行さん。オタクカルチャーにも造詣が深く、『メガストア』(コアマガジン刊)という雑誌でオタクの生態を徹底的に掘り尽くす『オタクの生き様』を執筆していらっしゃった方です。事務所にはいつも数人のヲタ浪人が床に転がっているそうで、「オタクとはなにか」を聞くにはうってつけの人物。ということで、「オタクと童貞」についてインタビューを開始。オタ界に生きるお方ならば童貞にもきっと寛大なご意見をお持ちであろうと思っていたのですが…、そんな希望的観測も虚しく、待っていたのはそれはそれは厳しい「現実」というやつでした…。(取材/チェリー平尾) ─日はよろしくお願いします。 久保内(以下、久) ここはいつもヲタが溜まっている巣窟で、僕はヲタを童貞のまま生殺すコミューンの主だということで

  • エロ年代の想像力 第三十回 独断と偏見で選ぶ! 2011年ベストエロアニメ

    2011年のエロアニメを振り返るシリーズ第三回にして最終回。 今回はわたくし杉田u が独断と偏見で決めた2011年のエロアニメのベスト5を発表します。というわけでまず5位から順に。ジャ、ジャン! 5位『Tentacle and Witches』 (監督:海道司、制作:PIXY、既巻2巻) 触手に主人公が変身することで、鬼畜陵辱におけるある種のシンボルである触手がヒロインとの和姦を果たすという歴史的な一作。詳しくは第23回を参照。総括にも書いたが2011年は和姦もののヒット作が鬼畜陵辱の巨匠・むらかみてるあきによる『いもうとぱらだいす!』、そして触手ものの作くらいという奇妙な年だった。 4位『魔法少女えれな』 (監督:西島克彦、制作:わるきゅ?れ++、既巻2巻) 某TVアニメの大ヒットによって魔法少女たちが眩い光を放った2011年、エロアニメにもある怪作が誕生した。詳しくは第22回を参照。

  • エロ年代の想像力 第二十九回 2011年エロアニメ総括 ~後編~

  • エロ年代の想像力 第二十八回 2011年エロアニメ総括 ~前編~

    あけましておめでとうございます。年も「エロ年代の想像力」を宜しくお願いします??さて年明け第一回となる今回からは、2011年のエロアニメ界の流れを前後編で総括してみたい。 最初に結論を言ってしまうと、2011年のエロアニメ界はやや低調だった。「メリー・ジェーン」「L」「ちちのや」「CHUCHU」といった新規ブランドの参入が相次ぎ、エロアニメ界の鬼子・高橋丈夫が『ヨスガノソラ』や『あきそら』によって一般アニメの世界に衝撃をもたらした2010年に比べると、2011年のエロアニメ界は話題に乏しい一年だったと言えるだろう。 まず先陣を切ったのは2010年の12月30日発売の『監獄戦艦 Vol.04 ?地獄END?』(PIXY)。むらかみてるあき監督による大人気シリーズの最終章で、DMM.の上半期作品ランキング(アダルトアニメ部門)で一位に輝いている。 この『監獄戦艦』以後は、PoROや鈴木みら乃

  • エロ年代の想像力 第五回

  • エロ年代の想像力 第十一回

  • エロ年代の想像力 第十回

  • 再考非実在青少年規制_宇野常寛

    連続特集 再考 非実在青少年規制 宇野常寛 彼らから僕らがモンスターに見えないように振る舞わなければならない 構成/辻陽介 2010年12月に都議会会議において可決された「東京都青少年健全育成条例改正案」が、4月1日よりいよいよ施行となった。今回の施行においては自主規制のみが対象とされており、販売に対する規制は7月1日からとされているが、いずれにせよ、とうとう非実在青少年の皮膜に規制のメスが入れられたことには変わりない。すでに議論百出のこの問題ではあるが、施行を機に再び考えてみよう。今回の条例改正によって、なにが守られ、なにが危機に晒されているのか、またすでに条例が施行されたいま、我々がとるべき対応とは? 連続特集「再考・非実在青少年規制」の第一回である今回は、00年代ポップカルチャー批評のバイブル的名著『ゼロ年代の想像力』の著者であり、批評誌『PLANETS』の編集長を務める宇野常寛氏

  • 再考非実在青少年規制_佐々木敦

    2010年12月に都議会会議において可決された「東京都青少年健全育成条例改正案」が、4月1日よりいよいよ施行となった。今回の施行においては自主規制のみが対象とされており、販売に対する規制は7月1日からとされているが、いずれにせよ、とうとう非実在青少年の皮膜に規制のメスが入れられたことには変わりない。すでに議論百出のこの問題ではあるが、施行を機に再び考えてみよう。今回の条例改正によって、なにが守られ、なにが危機に晒されているのか、またすでに条例が施行されたいま、我々がとるべき対応とは? 連続特集「再考・非実在青少年規制」の第ニ回である今回は、日の現代思想史を独自かつ鋭利な視点から一望してみせた『ニッポンの思想』の著者であり、また映画音楽、文学と幅広い分野にわたり越境的な批評活動を続ける批評家・佐々木敦氏が登場。兼ねてよりこの問題をウォッチングしてきたという佐々木氏だが、パブリックな場で

  • 内なる辺境の人々 × 杉作J太郎

    杉作J太郎は、自動車でも、電車でも、徒歩でもなく、真っ赤なママチャリに跨がって待ち合わせ場所である下北沢駅前に現れた。広島カープのTシャツに短パン。一際目を引く足下の雪駄に、豪放磊落な人と為りが窺える。 時刻は午後八時を少し過ぎたところ。駅近くの居酒屋に入り、緑茶ハイと生ビール、それに幾つかのつまみを注文する。ママチャリで来た事を指摘すると「いやぁ、電車賃も馬鹿になりませんからねぇ」。表情は至って快快だ。 男の花道、その敬虔なる求道者が語る“男”の神髄とは如何に。 (2009年8月 下北沢) ─早速ですが、まず杉作さんの近況を聞いてもいいですか。 「えぇっと、近況ですか。近況は…、そうですね、今は映画の脚を書いてますね」 ―男の墓場プロの仕事ですか? 「いや、実は墓場の仕事の方はちょっと大人の事情により止まっちゃってまして。それは他所の方から舞い込んできた仕事です。その脚の締め切りが、

    hasetaq
    hasetaq 2011/03/11
    J様ワロタw
  • 内なる辺境の人々 × 宮台真司

    (2009年7月 赤坂) 「十年以上前の話ですが、調教していた女の子に、彼氏にスワッピングを持ち掛けてごらんと促したんです。そしたら彼氏は凄い喜んで“是非やりたい”と反応したというんで、僕は手始めに、他の男とのセックスを電話で聞かせるってのはどうかって提案した。でも、それが完全に誤算でした」 赤坂サカス1階のダイニングバー。宮台真司は、アルコールではなく、ジンジャーエールの入ったグラスを片手に、テレビそのままの洒脱な口調で語っている。 東京大学において戦後5人目となる社会学博士号の取得者であり、現在は首都大学東京の教授。むろん、この話も唯の下ネタではなく、社会分析の一環である。 「聞かせている途中に電話が切れちゃったら、彼氏がマジギレして関係が崩壊しちゃったんです。一つの例に過ぎないけれど、男は女と比べて神経質で、難しい存在です」 研究の射程は援交から天皇までと幅広い。佐々木教とチャーチル

  • 内なる辺境の人々 × リリー・フランキー

    (2009年5月/渋谷区某所にて) リリー・フランキーは、胸に「LOOSER」と刻まれたTシャツを着て、ほうじ茶を啜っていた。220万部を越すベストセラー小説の著者であり、また最多時で月に四十誌以上の連載を抱えていた売れっ子コラムニスト。傍から見れば、紛れもなく成功者であり、勝者である。だが、飽くまでも気分は「LOOSER」。福岡の炭坑町に生まれ、それこそ「差別している人もされている人も目の当たりにして育った」という生粋の九州男児は、今でも「感覚的には差別されている側の世界にいる」と語る。上手く言えないのだけれど、要するに、リリー・フランキーは〝こっち側〟の人間なのだ。 「これでっていこうとかじゃなく、ああこれで三千円もらえるんだって感じ」 マスメディアの世界に足を踏み入れたのは十九歳の頃。とある雑誌に描いたイラストが、三千円の報酬になって手元に返ってきた。とはいえ、そこにプロのイラスト

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