安倍晋三首相が8日、ロシア・ソチの大統領公邸でプーチン大統領と会談した際、平成24年に秋田県の佐竹敬久知事が大統領に贈った秋田犬「ゆめ」(雌、1歳9カ月)が一緒に玄関先で出迎えた。 タス通信などロシアメディアが伝えた。首相はゆめがいるのを知っていたのか、ロシア語で「ハローシャヤ・サバーカ(いい犬ですね)」と言ってゆめをなでると、大統領は「そうです。でも時々かむんですよ。気を付けて」と応じた。 佐竹知事は24年7月、東日本大震災後の支援に対する東北地方からのお礼として秋田犬を大統領に贈呈。大統領が日本語の「夢」の発音のまま、ゆめと名付けた。大統領からは返礼としてシベリア猫の「ミール」が贈られ、知事公舎で飼われている。 ゆめの元の飼い主の大館市比内町中野、畠山正二さん(70)は「随分たくましくなっていて、うれしい。ソチまで連れて来られるとは、よほど大事にされているんでしょう」と喜んでいる。