今年の甲子園も残り一試合。 今年もたくさんの試合が繰り広げられ、 さまざまなドラマが生まれている。 しかし、僕にとって甲子園といえば、ある年の大会をいつも思い出す。 光 1998年、あれは小学5年生の夏。 蝉がけたたましく叫ぶ、昼下がり。 蝉の声に負けじと声を振り絞る、アナウンサー。 ブラウン管の先に広がる緑色の芝、茶色のグラウンドの上に白い線を描く、一人の投手の指先から放たれたスライダー。 歓声に沸く、甲子園。 ちょうど、横浜高校が春夏連覇を成し遂げた瞬間だった。 小学5年生 僕が少年野球を始めたのは、小学5年生の秋。 夏に見た、夢のような試合がきっかけだった。 対 PL学園、延長17回の熱戦。 対 明徳義塾、終盤8、9回の大逆転。 対 京都成章、ノーヒットノーラン 当時、某パワフルなプロ野球ゲームで野球に対して興味があった小学5年生の僕にとって、 マウンド上で一人強烈に異彩を放つ松坂大