某所でたいへん頭のよろしい先生が大変頭の悪い発言をされていたのを読んだことを受け、本日は非自発的失業について書いてみようと思う。 非自発的失業とは、経済学の標準的な失業分類のひとつであり、元々はケインズによるもののようだが、現在でも学部向け教科書では必ず出てくる。その分類では、失業は、大きく自発的失業、摩擦的失業、非自発的失業の三つに分類される。自発的失業とは、バカンスしたいとか、病気療養とか、働こうと思えば働けるのに働こうとしない場合のことを指す。摩擦的失業は仕事はあるけど能力とマッチしない場合、具体的には肉体労働者が需要があるからと言って、いきなり会計コンサルタントとして働けるかということを意味する。それに対し非自発的失業は、働きたくても働く口がないことを言う。 この分類は、プロポーズ大作戦におけるフィーリングカップル5対5を考えるとわかりやすい。5人と5人なら本来5組のカップルが成立