前回の記事「支援金の財源は「税金」ではない?経済学の新理論MMTを解説」は反響が大きく、筆者のツイッターでも紹介したところ、数人の大学生からコメントをもらった。 あらためてMMT(現代貨幣理論)への強い関心を感じたが、今回はコメントのなかにもあった、経済の基本的な話を紹介しよう。子どもたちがお金のことを勉強するうえでも知っておいたほうがいい内容だ。 まず、モノの値段はどのように決まるのかを考えてみよう。当り前すぎて考えたこともないという人も多いだろう。 簡単に言えば、モノの値段は、需要と供給が一致するところで決まる。 たとえば、500mlのペットボトルの水が100円で売られているとしよう。いまの私たちからすれば、「だいたいこんな値段か」と思うので、特に何も思うことなく買うだろう。 しかし、これが1000円となると話は変わる。高すぎるので買う人はいなくなる。つまり、需要が減ってしまう。そうな