老後の夫婦での支出の平均は1か月あたり約25.6万円。そこから税金や社会保険料を除いた「消費支出」は約22.4万円(総務省「家計調査報告」2020年平均結果の概要)となっています。では、生活費のほかにも趣味等にお金が使えるような、ゆとりのある生活を送るために夫婦で年金を合計月30万円もらうにはどうすればいいのでしょうか。年金が少ない場合に増やす方法も併せて紹介します。 国民年金・厚生年金はどのくらいもらえる? 日本の公的年金には国民年金と厚生年金があります。国民年金は20歳から60歳までの全員が加入対象の年金、厚生年金は会社員・公務員が対象の年金です。国民年金は加入期間(国民年金保険料を払った月数)によって受給額が変わります。対する厚生年金は加入期間に加えて、年収によっても受給額が違ってきます。 国民年金の年金額の計算式は、以下のとおりです。 約78万円(基礎満額)×国民年金保険料を払った