2024年3月、日銀はそれまで17年間続けてきたマイナス金利政策を解除し、金利を引き上げました。これを受けて「金利のある世界」に動き出した金融機関は、普通預金の金利を年0.001%から年0.02%に引き上げたり、定期預金の金利を年0.2〜0.4%程度に引き上げたりしているのですが、まだまだそこまで金利が高くないのが現状です。 そんな中で注目したいのが、国が発行している債券(国債)を個人でも買いやすくした「個人向け国債」。なかでも「変動10年国債」は銀行預金より金利が高く、元本保証が得られ、今後の金利上昇にも備えられる商品です。 今回は、個人向け国債の「変動10年国債」の特徴やメリット・デメリット、活用の仕方を紹介します。 個人向け国債ってどんな商品? 債券は、国、地方自治体、企業などがお金を借りるために発行する借用証書のようなもの。なかでも、国が発行している債券を「国債」と呼びます。個人向