9月21日のDeNA、中日戦。 先発した加賀繁は、1回表、中日の先頭打者、平田良介を5球で三振に切って取った。平田は2-2からの内角高めのスライダーを空振りした。加賀はここで降板。ハマスタの観客席からは大きな歓声が上がった。 加賀繁は9月14日、記者会見を開いて引退を表明した。この試合は加賀の最後の登板、いわゆる「引退試合」だったのだ。加賀の先発登板は2014年以来4年ぶりのことだった。 しかし、この試合はセントラル・リーグの公式戦であり、しかもDeNAと中日は0.5差でクライマックス・シリーズ(CS)進出へ向けて「3位」の座を争っていた。 CSが導入されて以降、NPBの各球団にとって「3位」は死守すべき最後の砦となっている。 CSに進出できれば、そのチームはファンへの最低限の義務を果たしたとみなすことができる。DeNAアレックス・ラミレス監督、中日森繁和監督ともに、オフの去就が取りざたさ