子育てに関する周囲のサポートの有無が、母親が産後鬱病を発症するかどうかに影響するという(本文とは関係ありません) 出産直後の母親の約10人に1人が発症するといわれる「産後鬱病(うつびょう)」。7月下旬、仙台市のマンションから飛び降り自殺したとみられる日本テレビの女性アナウンサー(34)も産後鬱病だったとされる。産後鬱病はどのような病なのか。家族や周囲は患者をどう支えればよいのか。(津川綾子) ◆自分を責める 産後鬱病は、産後3カ月〜半年の時期に発症しやすい。産後、神経内分泌系の中枢機能が急激に変わり、ホルモン分泌のバランスが崩れることや、子育てが始まるなど出産前と生活環境がガラリと変わることなどと関係があるとされる。主な症状は、イライラや疲れやすい、無関心、眠れないなど。このほか、育児や家事をこなせないことで自分を責めたり、極度の不安にも見舞われたりする。 山梨大学大学院の山縣然太朗(やま