「0系こそ我が原点」 新幹線ベテラン運転士去りぬ(1/2ページ)2008年9月11日 印刷 ソーシャルブックマーク 0系車両の乗務前に、指をさして確認する伊藤健二さん=大阪市淀川区のJR新大阪駅、上田潤撮影 今年11月末で引退する新幹線の初代車両「0系」とほぼ時を同じくして、一人のベテラン運転士が30年の新幹線人生に終止符を打つ。「0系こそ我が原点」と話すJR西日本の伊藤健二さん(57)は、アナログ機械に愛着を覚える世代。「コンピューター化された車両の操作を“覚える”のではなく、運転の基本を理解してほしい」と後進の指導に励んでいる。(吉野太一郎) JR西日本の大阪新幹線運転所(大阪市淀川区)に、0系の訓練用シミュレーターがある。14日から200人を超す運転士を対象に0系の最後の訓練が始まる。伊藤さんも指導役を務める。 8月6日には実際に乗務した運転士のわきで指導した。午前7時59分、6両編