オランダを訪れている甘利経済再生担当大臣は、農業分野の成長戦略の参考にするため、食品や農業の関連企業などが集積した「フードバレー」と呼ばれる地域を視察し、日本の農産物の輸出拠点を国家戦略特区として整備したいという考えを示しました。 甘利経済再生担当大臣は5日、農業分野の成長戦略の参考にするため、オランダで唯一の農業大学ワーヘニンゲン大学を中心におよそ1500の食品関連企業や農業の研究機関が集積したフードバレーと呼ばれる地域を視察しました。 フードバレーは、企業や研究機関が栽培や食品加工の研究で連携して競争力を高め、オランダの農産物の輸出額がアメリカに次ぐ世界第2位に発展する原動力になりました。 甘利大臣は、ワーヘニンゲン大学の構内にある、およそ1万5000平方メートルに及ぶ温室の栽培施設を訪れ、IT技術を駆使して光や湿度、二酸化炭素の濃度を自在にコントロールしながら農産物の栽培実験が行われ