アリストテレスによれば、芸術創作活動の根本は「模倣」だという[1]。 創作物語は現実のできごとの模倣であり、絵画の基礎は現実の模写だ。それだけではない。数え切れないほどの先行作品の美点を受け継いで、最新の作品は創造される。プロに限らず、少しでもモノを創ったことがある人なら、先行作品の研究なくして良い作品は生まれないことを知っている。「学ぶ」と「真似る」の語源は同じだ[2]。 ところが、ネットの世界でパクリに向けられる視線は厳しい。 TPP参加にともない著作権違反の非親告罪化が検討されているが、気に入らない相手への嫌がらせに利用されることを危惧する声もある[3]。先行作品から学んだことを活かしたつもりが、「パクリ」と認定されて断罪されるのでは創作意欲が萎縮してしまう──。そう危惧する人がいるのもうなづける。 当然ながら、パクリは悪だ。 自分では創造的努力を払わず、誰かの作ったものをさも自分の
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