「もし、顧客リストがなかったら……」何もできないという恐怖 私が主催する「ワクワク系マーケティング実践会」の会員企業とコロナショックについて話す中で、よく出てくるフレーズがある。それは、「もし、顧客リストがなかったらと思うとぞっとする」というものだ。 彼らは、顧客リストの整備を多かれ少なかれ進めていたから、コロナにより顧客が外出しなくなっても、何らかのアクションを起こすことができた。だが、もし顧客リストがなかったら、いつ解除されるかわからない自粛要請をじっと、ひたすら待つしかなかった。 あるいは、自粛期間が明けてもお客さんが戻ってこなかった場合、なすすべがない。これほど怖いことはないというのだ。 ワクチンの接種が進められているとはいえ、今後いつまた同じような事態にならないとも限らない。COVID-19とは別のパンデミックが、今後起こらないとも限らない。それどころか、我々が想像もつかない形の