自民党の稲田朋美幹事長代行(衆院福井1区)が、関西電力の役員らに金品を渡していた森山元助役が取締役を務めていた警備会社から、計36万円の献金を受け取っていたことがわかった。稲田氏は、森山氏と「面識はなかった」としたうえで、献金の返還を検討しているという。 稲田氏が代表を務める「自民党福井県第一選挙区支部」の政治資金収支報告書によると、警備会社は2011~13年に毎年12万円を献金していた。同社は原発施設の警備業務を請け負っており、森山氏が筆頭株主だった。 稲田氏の事務所は取材に「違法な献金ではないが、渦中の森山氏が筆頭株主の会社であり、返金も含め検討中」と回答した。 稲田氏の後援会連合会の前会長は、この警備会社の取締役を務めている。