済美・山口の184球は「熱投」か。美化すべきでない異常な球数、問うべき投手起用のあり方第100回全国高校野球選手権記念大会(兵庫県西宮市・阪神甲子園球場)で12日、済美(愛媛)と星稜(石川)が延長13回の激闘を演じた。史上初の逆転サヨナラ満塁本塁打で幕を閉じたこの試合。済美はエース・山口直哉(3年)がたった一人で投げぬいた。 2018/08/13 高校生は体力・技術が未熟。エースに頼り切るべきではない 決して「熱投」ではない。 第8日目の第3試合、済美のエース・山口直哉投手は延長13回を一人で投げ切った。球数は184球に達していた。 高校野球の報道では、こうしたピッチングをたびたび「熱投」「力投」とたたえる。だが、プロ野球のローテーションピッチャーでも100球を目安(多くても150まで)に交代するというのに、体力や技術が未熟な高校生がこれほどの投球をしていいのだろうか。 「延長戦に入って球