Microsoftの歴史の転換点ともいえる製品が「Windows Azure」だ。「クラウド」と呼ばれるこの仕組みにおいて、すべてのプログラムやデータはネットワーク上に構築された“クラウド”上に置かれ、ユーザーはそこから必要に応じてプログラムやデータを引き出すようになる。 それまで高価だったコンピュータが、1人1台のPCという身近なものに“ようやく”なった時代に、MicrosoftはPCから離れて、コンピュータを複数のユーザーで共有する“旧態然”のモデルへ回帰するのがWindows Azureの姿ともいえなくもない。 Windows Azureは2008年11月に開催された同社のソフトウェア開発者イベントProfessional Developers Conference 2008(PDC08)で初めて発表され、1年以上のテスト期間かけて正式に提供を開始することがアナウンスされた。この記事