code4lib journalの第9号(2010年3月22日号)に、インターネットをベースにしたクラウドサービスを使用した図書館ITインフラについての記事が掲載されています。著者は、米国ウェイクフォレスト大学のZ.Smith Reynolds図書館の技術担当のErik Mitchell氏で、図書館でのクラウドコンピューティングの概況のあと、同図書館のシステムのクラウドサービスへの移行の経験と課題などがまとめられています。同図書館での移行の評価として、(1)クラウドサービスの質と安定性については問題がないこと、(2)図書館サービス提供への影響については、インフラレベルでのサービスを使用したので、従来の図書館システムのもっていた機能等がそのまま使用できたこと、(3)従来のシステムとのコスト比較については特に安いとは言えないこと、などが示されています。課題としては、職員の研修が必要であったこと