【シーダーシティー(米ユタ州)時事】米西部ユタ州で9日に日本人が死傷したバス事故で、軽傷を負った日本人留学生の男性運転手(26)が事故直前までの2日間に走行した距離が計1000キロ前後に達していた。警察の調べで12日分かった。警察は疲労が居眠りの一因となった可能性があるとみて、現地バス会社のキャニオン・トランスポーテーションなどを通じて運転手の勤務実態を調べている。 調べによると、運転手ミクニ・ヤスシさんは、事故前日8日の朝、州都ソルトレークシティーから、被害に遭ったツアー客の待つ南西のネバダ州ラスベガスまで約700キロをひとりで走破。翌9日午前8時ごろ、既に「疲れが残っていたかもしれない」(調べに供述)状態で、ツアー客を乗せてラスベガスを出発。北東に約260キロ離れたザイオン国立公園の渓谷を周遊し、出発後11時間近く経過した同日午後6時40分、ホテルに移動途中、事故を起こした。 長距