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ブックマーク / gitanez.seesaa.net (16)

  • お利口であるのをやめよう: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 既存の尺度で評価できるものはすでにわかっているものだ。当たり前だと評価なものは、そもそも何を当たり前だと思うかの基準かあるから、その基準に当てはまるかどうかが判断できる。 ところが、その当たり前の基準は必ず過去の先例に基づいて形成される。つまり未来において当たり前になりうるものかは判断できない。いや、大抵の場合は当たり前ではないとして弾かれる。 ここにイノベーションの芽を摘む1つの要因がある。 当たり前を疑え新しい何かを見つけたいなら、未来は現在までの基準では判断しえないことをあらためて理解したほうがよい。 いや、自分で新しい何かを見つけるつもりはなくても、新しい何かが生まれてくる芽をむやみに摘んでしまいたくないなら、自分のいまの基準で「それはだめだ」といわないようにするこ

  • デザインをする人に求められる資質: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 さすがyusukeさん、いいとこついてくるなー。 前述の定義で知的生産活動でいう製造を考えると、ディストリビューション行程にあたると思います。ソフトウェアをCDに焼く、絵を印刷する、音楽を配信する。設計されたものと同じものを作りだす作業です。これらの作業はとても重要ですが、知的生産活動の実践者が責務を負うことではありません。そこには設備が必要であり、とても個人が机の上でできることはないからです。製造にはリアルな製造設備が必要なのです。 ディストリビューションは、設計されたものと同じものを作りだす作業。その作業はとても重要だが、個人が机の上でできることではない。 うん。すくなくとも狭義の知的生産活動ではないでしょう。 「狭義の~」というのは「意識的な~」という意味でいっていて

  • デザインする人に必要な能力は?: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 発作的に、なんとなくデザイン(企画・設計)をする人に必要な能力なるものをまとめてみたくなったので実行(ようは自分の頭のなかを整理するため)。 もちろん、ここでいう「デザイン」は、ある問題を発見して解決するためのプランを考え実現させることをいう。なので、決して狭義のデザイナーのことではありません。 で、そういう意味での「デザイン」をする人にとって必要な能力をまず、ザクッと分類すると以下の4つに分けられるのではないか、と思います。 知る・感じる・疑問に思う解釈する・発想する・組み立てる具体化する・検証する・洗練させる仕事をはじめ、終わらせる どれもデザインをする上では欠かせない。 というわけで、ひとつひとつ整理していくことにします。 知る・感じる・疑問に思うスタート地点はやっぱ

  • 無縁・公界・楽 日本中世の自由と平和/網野善彦: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 江戸時代、女性には離縁権がなかったといいます。離縁は夫が三行半の離縁状を書いてはじめて成立したそうです。ただ、女性のほうにまったく手がないかといえば、そうではなかった。その方法というのが縁切寺=駆込寺に駆け込むことでした。が縁切寺に駆け込むと夫は手出しができないことになっていて、はそこで三年過ごすと夫と縁を切ることができたそうです。 網野善彦さんの『無縁・公界・楽 日中世の自由と平和』というは、こうした縁切寺=駆込寺で切れる縁が江戸時代より前の中世においては、夫婦の離縁だけではなかったことを明かしていきます。 外でこしらえた借金や罪も、それから主従の縁や下人や奴隷として働かされた縁も、縁切寺=駆込寺に駆け込むことで無縁となる。借金は消え、罪は問われなくなり、主人は追

  • 漢字百話/白川静: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 「形のないものは当は語ではありえない」 このことばを目にしたとき、僕は自分がどうして白川静さんのにこんなに惹かれるのか、わかったような気がしました。人間にとっての形と意味あるいは価値。そして、その形を操る人間の日々の行為。僕はそのことにすごく関心がある。それは僕がデザインなんてものにずっとこだわっている理由とも関係しているのだろうと思います。 このことはまたあとで書くとして、まず、このの内容に触れておくことにします。 ことばを保持する形カナやローマ字は文字だろうかと白川さんは言います。ことばを記すのが文字なら、それはことばを記すものではないと言っています。やbookはことばだけれど、ホンやhonは単に音をあらわしただけで、具体的な""を想起させるに足る単語性をもっ

  • デザインにおける問題意識と解決の方法: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 必要だから買う。流行ってるから買う。 買い物をする理由にはいろいろあるのでしょうけど、用途もないのに買ったものは結局は使われなくなってしまいます。使われなくては、どんなにいいものでもその良さはわかりません。 それとおんなじことがデザインの方法論にもいえると思います。 解決のための方法論を理解する前に必要なことがあるんですね。それが方法論を用いる用途をもつこと。すなわち問題意識を明確にすることです。 はじめにどんな問題を解くのかが明確になっていなければ、解法の適切さ、有効性をはかることはできないこれまでもこのブログでは「わからない」を大事にしようということを書いてきました。「わからない」を自分自身で引き受けることの重要性について述べてきました(「「わからない」を自分の身で引き

    hatsumoto
    hatsumoto 2008/10/24
    >世の中のことをもっと知りたいという好奇心、世の中に隠れた問題を発見してそこを改善したいという意欲がなければ、よいデザインはできないのかなと思います。
  • デザインなんて一足飛びでできるものではない。: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 解決すべき問題あるいはユーザーのニーズ。 そんな姿形もないものをいかにしてデザインという姿形の決定を司る仕事につなげるのか? それには「はい。解決すべき問題(ユーザーのニーズ)は理解しました」→「じゃあ、このデザインで行きましょう!」という風に一足飛びに、最終的な姿形が見える人はそうはいないと思っています。 特にデザインの経験、修羅場をくぐってきた数が少なければ少ないほど、そんな奇跡的な飛躍は不可能なはず。 でもね、そういう人に限ってそれをやろうとする。問題が与えられたら、すぐに最終的な形の話をしようとします。しかも、やたらとディテールな話です。部分だけ見えてて全体は見えていない。全体の構造も輪郭も見えてないのに、やたらと部分的なパーツの具体的な話をしたりします。気持ちはわ

  • 「かわる」つもりがなきゃ「わかる」こともない: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 人間は図書館じゃない。ましてや、ファイルサーバーでもない。 佐治 あなたは宇宙のことをよく理解していらっしゃるんでしょうけれど、僕から言わせていただくと、宇宙のことを知るということは、宇宙のことをあなたが勉強して知ることによって、あなたの人生がどう変わったかということをもって、知る、ということなのです。あなたは生徒に、授業を通して彼らの人生をどのように変えられるかということを念頭において、地学の講義をしていますか? 単に勉強して知識を得るだけじゃだめだということです。かわらなきゃ、です。 これは高校で理科の教師をしている人向けの研修会で、佐治晴夫さんがある1人の先生に言ったことだそうです。 単に知識を得るのが勉強じゃない、知識を教えるのが教育じゃないということですね。 それ

  • どういう世界を実現したいのか。そのために何が必要か。: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 どういう世界を実現したいのか。 それを具体的に考え、想像することって、いまの時代、すごく大切なことなんじゃないかと思います。 現状に対していくら文句は言っても、それを変えるための具体的な絵が描けなければ自分の不満さえ解消されません。実現したい未来のイメージが想像できなければ、問題点をいくら挙げ連ねたところで事態はいっこうによくなりません。 そういう意味で、いま問題なのは、よりよい未来を実現するための実行力が足りないことである以上に、よりよい未来のイメージを具体的に想像できる思考力・想像力が徹底的に不足していることなんじゃないかと思いはじめています。 「イメージを形にする力」以上に、イメージを描く力が欠けているのだろうと。 曖昧な哲学、ヴィジョンではいけない現状に安住してしま

  • 自分がおもしろいと思うことをやって、もっと自分をアピールしましょう: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 自分のことを認めてもらいたい。それはすくなからず誰もがもっている欲求なんだろうなと思います。 「フラジャイル 弱さからの出発/松岡正剛」でも引用したように、利他的に思える他人へのサービスも来、もうすこし利己的な面をもっており、<ヒトは、こうした「ふるまい」を抜きにしては生活できないような社会進化をとげているのかもしれず、それを通して何かを伝播させ、授受してきたのだと考えるべき>なんだと思います。 「ふるまい」は自己の他者への自由をもたらしてきた。われわれはこれを社会生活における他人へのサービスだとおもいこんでいるけれど、そうではない。ヒトは、こうした「ふるまい」を抜きにしては生活できないような社会進化をとげているのかもしれず、それを通して何かを伝播させ、授受してきたのだと

  • 頭の中にあることを瞬間的に出せる訓練をしないとコンセプトもへったくれもない:DESIGN IT! w/LOVE

    と言い切ってるところが痛快です。 殻に閉じこもって内側にイメージをずーっと溜めている、それが普通の人原さんがクロッキーの訓練をはじめたのは美大を卒業して会社に入って働き始めてから数年経った20代後半だったそうです。もちろん、美大でデッサンの訓練は積んでいて「フォルムを見る目の訓練」「ちゃんと精密にものを見て、再現する技術」はそこそこにあったと言っています。 それでも「それだけじゃアイディアをぱっと表出できない」と原さんは言います。 心の内と外側の世界は、案外簡単には行き来できないんです。殻に閉じこもって、自分の内側にイメージというものをずーっと溜めている、それが普通の人なんです。 対談者の阿部さんはこの話を聞いて「技術だけではなく、外に出せないと意味がないと」と応じていますが、まさに「外に出せないと意味がない」と思います。それもスピーディーに出せないといけない瞬間が仕事をしていればいくらで

  • ペルソナをつくるのも使うのもデザイナーの大事な仕事: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 うーん。なんでこんなにもペルソナって誤解されてるんだろ? 「ペルソナとISO13407:人間中心設計プロセスの関係に関するまとめ」では、ペルソナというツールはマーケティングツールというよりデザインツールですよ、と書きました。 今日はたぶん、こう書かなきゃいけません。 ペルソナはデザイナーのためのツールですよ、と。 誰のためのデザイン?しつこいようですけど、もう一度書きますよ。 ペルソナっていうのは「誰のために何をデザインするかを明示する手法」です。 誰がデザインされたものを何のために使うのか? どんな場所でどんな風に使うのか? その人はどんなものを好み、どんな使い心地のものを好むのか? 目的達成のためにその人は何を必要としていて、どの順番で情報が提供されることを望んでいるの

  • 「自分の仕事をつくる」をつくるための5つの実践:DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 西村佳哲さんの『自分の仕事をつくる』を読んだことをきっかけに、「デザインとこれからの時代の経営課題についての一考察」や「丁寧に時間と心がかけられた仕事をするためのワークスタイル」では、創造性を高める仕事の仕方についていろいろと考えてきました。 そんなことを考えながら普段仕事をしていて感じるのは、とにかく常に自分の外側を(企業単位なら会社の外側を)意識して、外へ外へと踏み出す試みを日々行っていなければ、自分の仕事をデザインし、つくりあげることもできないし、もちろん、その成果をデザインし生み出すこともできないなということです。 ようするに、「自分の仕事をつくる」をつくるためには、以下のような5つの実践が必要なのだろう、と考えています。 常に外部を意識し、異質なものと積極的に関わ

  • 僕たち、普段、デザインしてないんじゃない?(デザイン・プロセスのデザイン2): DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 最近、IDEOのトム・ケリーの著書『発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法』、『イノベーションの達人-発想する会社をつくる10の人材』を紹介しました。 2冊のを読んでIDEOの創造の手法には憧れさえ感じましたが、やっぱりお兄ちゃん(デヴィッド・ケリー)、弟以上にすごいことをさらっと言い切ってくれます。 デザインのプロセスプロセスを学習すること、注意を払うことを止めるのは不可能です。企業は、いい結果を手にしたいのなら、デザインのプロセスを理解し、改良するために努力をし続けなければならないのです。 最近、デザインについてのをいろいろ読み進めながら、デザインって何だろう?って考えているのですが、考えれば考えるほど、「僕たち、普段、デ

  • 悔しさ: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 悔しいと感じる気持ちって大切だなと、今日いっしょに仕事をしているある人を見ていて、あらためて感じました。 よく「悔しさをバネに」とか言いますけど、悔しさはバネになる以上に、まず悔しいと思う気持ちは、自分で自分に足りないところがあることを素直に認められる強さの表れだと感じます。むしろ、バネになるのは、そういう自己認識ができるからなのでしょう。 何事もそうなんですけど、あるべき姿と現状のギャップを認識することが大事です。 その意味で、自分の現状の足りなさを認識して「悔しい」と感じることができる精神的な強さはとても大切なんだと思います。 その逆がうまくいかないのを、他人のせいにしてしまうことなのでしょう。 自分の側にも何か原因があることを認められず、ただ他人の責任ばかりを問う姿勢

  • 反復練習が脳力を高める: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 何かしらの知識を身につけ、自在に扱えるようにするには、反復的な練習が有効なことは今更いうことでもないでしょうか? でも、そうした反復練習そのものを自分の生活に意識的に取り込んでいる人はすくないような気がします。 反復を生活のなかに取り込む反復をするには、毎朝毎晩歯を磨くとか、1日何キロ走るとか、週に1冊はを読むとか、生活の中である程度は習慣化していかないと反復そのものが成り立ちにくいでしょう。 スポーツ選手の練習というのは、まさにこうした意味での反復ですよね。営業マンが1日の外出件数を決めて行動するのも同じような意味があるのかもしれません。そして、何より日々、ブログを書くことも反復練習を可能にする習慣化の1つの方法です。 前に「ブログを書くことはスポーツをすることと同じだ

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