恋愛にまつわる二つのドラマの感想。二作とも少女マンガが原作。『山田太郎ものがたり』と『ホタルノヒカリ』。 『山田太郎ものがたり』ではエリート校の男子生徒の「玉の輿」に乗ることに憧れる女生徒と、じつは大金持ちだと勘違いした男子生徒が極貧だったという話を軸に展開される。どちらかというと貧乏がハート・ウォーミングなものとして描かれる。 おそらくこれは女性の「玉の輿」幻想を笑うテーマをもつのだろう。女性の男性にたいする高飛車な幻想や理想を批判しながら、かつその健気さを自虐的に可愛がる。 女性の七割は年収600万以上の男性を結婚相手に希望するが、現実は結婚適齢期の男性の7割が600万以下で、4割が200万から400万のレベルである。年収600万といえば、たったの5%ほどしか存在しないそうだ。 こんな破天荒な理想を女性はしゃーしゃーとのべて、現実を見ないし、知ろうともしない。そういう突拍子もない理想を