ブックマーク / finalvent.cocolog-nifty.com (7)

  • [書評]英語流の説得力をもつ日本語文章の書き方(三浦順治): 極東ブログ

    書名の「英語流の説得力をもつ日語文章の書き方」だけ見ると多少奇妙な印象を受ける。英語なら説得力があり日にはないのか、と思うかもしれない。そうではない。英米人が普通高校や大学で学ぶ、いわゆるテーマライティングの教科書であり、作文技術である。 名著「理科系の作文技術 (木下是雄)」(参照)をより体系的にした実践書とも言える。欧米人はこうした作文技術を学んで文章を書くから英語流の説得術が生まれる。それを日語でも可能にするための教書である。 作文技術についてはほぼ決定的な書籍であるとも言ってよいだろう。日の高校生や大学生、そしてできれば社会人も読んでおくとよいが、演習問題も付いたいわゆる教科書的な書籍なので、趣味で文章読を読むという趣向には合わない。 このジャンルの書籍としてはこのブログで昨年秋、「日語作文術 (中公新書:野内良三)」(参照)を扱った。野内氏も仏文学者であった

  • finalvent's Christmas Story 5: 極東ブログ

    シェレメーチエヴォ国際空港に着いたのは夜10時過ぎだった。予定より1時間遅れた。窓越しに暗い空を見上げた。モスクワの夜か。マリーに「着いた」と電話した。マリーの娘のマリーのほう。同じ名前だ。到着を気にしていたのだろう。彼女はすぐに電話に出た。用意はできているから明日夕方7時にホテルのロビーで会いましょうとのこと。電話の声を聞いていると口調から声の質までマリーに似ている。KFFサンタクロース協会のマリーに。 協会の関連で、東京で開催される途上国支援のNPO国際会議に出席してほしいとマリーから連絡があったのは3月だった。私は何をすべきなのかと問い返したとき、自分がすでに出席する気になっていることに気がついた。東京に行ってみたいと思っていた。 彼女の答えは「ごく私的な感想でいいから後で手短にレポートしてください」とのことだった。彼女がそれでいいというならそれでいいのだろう。驚いたことに8月の東京

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    havelka 2010/12/25
  • そこで、クイズ! 頭を覆っているこの女性は誰でしょう?: 極東ブログ

    ではクイズです。 頭をスカーフのようなもので覆っているこの女性は誰でしょう? 正確な名前まではご存じではないかもしれませんが、中学校の歴史で習う有名人にとても深い関わりのある人です。その有名人の名前が出ただけも正解とします。 では、どうぞ! 正解は、カトリーナ・フォン・ボラ(Katharina von Bora)さん(参照)。 中学校でも学ぶ有名な歴史上の人物、マルティン・ルター(Martin Luther)の奥さんである。ルターは宗教改革の中心人物の一人で、プロテスタントの起源の一人とも言われる。その名前をそっくり受けたアフリカアメリカ人公民権運動の中心人物マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(Martin Luther King, Jr)の有名な演説のフレーズ「私には夢がある」は、オバマ大統領から小沢一郎元民主党幹事長や菅直人首相の演説でも踏襲されている。 さて、カトリーナ夫人が頭

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    havelka 2010/11/18
  • [書評]ロスト・シンボル(ダン・ブラウン): 極東ブログ

    読書の少し捻くれた楽しみの一つは、上手に期待を裏切られることだ。ロスト・シンボル(ダン・ブラウン)(参照)はエンタテイメントの小説だからこの程度の仕立てに違いないという期待を持って読み進めると、ぽろぽろと崩れ落ちる。予想は微妙に外れる。期待は小気味よく裏切られる。その都度、シニカルな笑いが襲う。やられた。面白いじゃないか、これ。 テーマはフリーメーソンの謎だから、これは欠かせないという一連のネタが出てくる。お約束だ。出るぞ出るぞと思っていると出てきて、きちんと肩すかし。さすがによく練られている小説だ。犯罪小説ではないが十分にミステリー仕立てにもなっていて、誰が味方で誰が敵かは話の進展で変わっていく。 実質的な主人公である全身入れ墨の怪人マラークにはもう少し深みが欲しいところだったなと下巻半ばで思っていたら、どんでん返し。追求者ラングドンも一巻の終わりかというところで思わぬ逆転。純文学だった

  • [書評]これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学(マイケル・サンデル): 極東ブログ

    「これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学(マイケル・サンデル)」(参照)をアマゾンで注文したとき、発送は随分遅れるとのことだった。発売日には来なかった。が、翌日来た。昨日である。読みやすく面白い。昨晩熱中して半分読み、今日後半を読み終えた。政治哲学をこれだけわかりやすく説明する書籍は希有ではないか。高校生や大学生には社会を考えていく上で是非お勧めしたい。 書巻末謝辞を見ると、「書は講義として誕生した」とある。講義は「ハーバード白熱教室」というタイトルで現在、NHK教育放送中らしい。私は見たことがない。英語のままであれば「Justice with Michael Sandel」(参照)で見ることができる。もっと小さなクラスの講義かと思ったら、大講堂での講義である。 政治哲学というと厳めしいイメージがあるが、サンデル教授は卑近な例、日常的な問題、社会ニュースの話題など馴

  • 進化論的に見て人間は何を食べるべきか: 極東ブログ

    ダイエットには流行がある。その理由は、各種のダイエットがすべてヨーヨー・ダイエットを基にしているからだと私は考えている。ヨーヨー・ダイエット? ヨーヨー遊びを思い描こう。円盤が手元から離れたり近づいたりする。それを繰り返す。同じように痩せたり太ったりを繰り返す。新種のダイエットをすると一時的に痩せる。そして戻る。だからまた新種のダイエットが必要になる。ヨーヨー・ダイエットだ。今度は何? 「パレオ・ダイエット(The Paleo Diet)」(参照)かもしれない。パレオは、Paleolithic era(旧石器時代)の略語だ。石を削った石器を人類が使い始めてから農耕を開始するまでの時代。年代的には200万年前から8000年前くらいまで。要するに人類を人類たらしめる道具の使用開始から農業を営むまでの時代だ。非農業的な狩猟採集の時代でもあるし、人類が人類の身体を内蔵をの仕組みを含め、進化的に確

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    havelka 2010/05/04
  • 小沢一郎民主党幹事長被疑者聴取: 極東ブログ

    昨日小沢一郎民主党幹事長被疑者聴取が行われた。その後小沢氏の会見も行われたが、この過程でとりわけ新しい事実が発覚したり、事態が進展したというものでもなかったが、一つだけ気になる点があった。任意聴取ではなく、被疑者聴取であった点だった。 今日付の赤旗記事「小沢幹事長を被疑者聴取/土地疑惑関与が焦点/人「秘書任せ」と否定/東京地検」(参照)がこの点を一番前面に打ち出していた。 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」による土地取引をめぐる政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は23日午後、小沢氏を任意で被疑者聴取しました。事件は、政権最大与党の現職幹事長が捜査当局の聴取を受けるという異例の事態に発展。人関与の解明が最大の焦点となってきました。同日夜、都内のホテルで会見した小沢氏は、聴取は黙秘権を告知された上でのもので、供述調書2通に署名したことを明らかにしました。 被疑者聴取について

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    havelka 2010/02/06
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