イタリアのメディアによると、カルデロリ上院副議長は13日の政治集会で、同国初の黒人閣僚となったコンゴ(旧ザイール)出身のセシル・キエンゲ移民融和担当相について「写真を見るたび、オランウータンに似ていると思ってしまう」と人種差別的な発言をした。副議長は移民流入に批判的な政党「北部同盟」の出身。 レッタ首相は14日、短文投稿サイトのツイッターで「限度を超えた受け入れがたい発言だ」と非難。副議長辞任を求める声も強まりそうだ。 カルデロリ氏はベルルスコーニ政権下で制度改革相を務めていた2006年、イスラム教預言者ムハンマドの風刺漫画を印刷したTシャツを着てテレビ出演。アラブ諸国の反発を買い、引責辞任するなど物議を醸す言動で知られる。(共同)