2017年5月23日のブックマーク (1件)

  • なぜ戦国最強の御家が滅んだか?平山優『武田氏滅亡』が圧倒的な読後感

    源氏の流れを汲み、甲斐に根を張った名門武田家。 武田信虎が国内をまとめ、武田信玄が領土を拡張し、そして武田勝頼の代で滅びる――。 大河ドラマ『真田丸』の序盤において、視聴者の心を最も揺さぶったのは、気高くも儚く消えた武田勝頼の姿ではなかったでしょうか。 従来囁かれてきた暗愚の二代目像からはほど遠く、運命に抗う力すら失い、自害に追い詰められていった勝頼。 彼が追い詰められていったのは、一体何故なのか。 それを新書離れした分厚さで描き出したのが書『武田氏滅亡 (角川選書)(→amazon)』です。 厄介なことに、750頁を越える書を読んで得られる結論は「結局、武田勝頼は何が悪くて滅びてしまったのだろう?」という大きな疑問です。 もとより現代から振り返る歴史に明解な答えなど辿り着くことは困難極まるものかもしれません。 それでも真摯に核へ迫ろうというのが書であり、当代随一の武田氏研究者・平山

    なぜ戦国最強の御家が滅んだか?平山優『武田氏滅亡』が圧倒的な読後感