以前「will と be going to はどう違う?」というエントリを書いた。その後いろいろ思うところあって、助動詞 will の意味について深く考察してみる気になった。 「英語の動詞や助動詞には過去形があっても未来形がないじゃないか。つまり英語には未来形なんてないんだよ」とおおっぴらに発言する専門家が意外にたくさんいて、こういう意見は最近少しずつ受け入れられつつあるらしい。喜ばしいことだ。私はもちろん同意します。 助動詞 will の意味はひとつしかない。あえて日本語で言えば「語り手の意思」。 英語教育において「will は未来を表現する助動詞である」という間違った解釈が受け入れられてしまったのも無理はない。意思というものはたいてい未来を志向するからだ。過去を志向する意思というのもあるけどね。古英語の時代から will には「意思」という意味があり、動詞として、法助動詞として、あるい