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2007年10月23日のブックマーク (1件)

  • editions treville - pan-exotica - エディシオン・トレヴィル - : ピエール・モリニエ画集

    黒いコルセット、絹のストッキング、とぎすまされた尖端と踵をもつハイヒール。フェティッシュをまとったスクブス(淫夢女精)たちが、画家の精液を塗り込めたタブローの中で繰り広げる終わりなきエロスの煉獄。 拳銃自殺を遂げる最期の瞬間まで、偉大なスキャンダリストであった画家は自らに誓う。「善き他者であるより、悪しき自分自身たれ」と。 澁澤好みの作家であったモリニエの作品が、現在、横須賀美術館で開催中の澁澤龍彦展でも一般公開されている。たしかに今日では、ピエール・モリニエ(1900~1976)は、『シャーマンとその創造物たち』に代表される自己性愛的なフォトモンタージュ作品を大量に生み出した、シュルレアリストの中でもとりわけ異彩を放つ作家として知られているだろう。それゆえ世界各国で発行されるモリニエ研究書も勢いフォトモンタージュ作品が中心である。しかしながら、これらの所業が作家最晩年期のほんの10数年の