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ブックマーク / sakstyle.hatenadiary.jp (6)

  • 『ブレードランナー2049』 - logical cypher scape2

    『メッセージ』 - logical cypher scapeのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による、『ブレードランナー』続編 『メッセージ』の映像・音響に魅力を感じていたので、作でも、引き続き同様の方向での映像・音響を鑑賞することができて満足。 ちなみに、自分は『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』も読んだし、前作である『ブレードランナー』も見たはずなのだが、ほとんど内容を覚えておらず、そういう状態で見に行った。 以下、ネタバレこみで、思いついたところから感想をがりがりと書いていく。 映像・音響 映像というか画面の美としては、グルスキーっぽい感じがあるように思えたシーンがいくつかあった。 代表的なものとしては、冒頭の、予告編にも使われている、円形に並んでいる太陽光発電の空撮ショット(映っているモノよりも先にその幾何学的模様に目がいく点) 孤児院のところも、ちょっとグルスキーっぽいと言えないことも

    『ブレードランナー2049』 - logical cypher scape2
  • 長谷敏司『BEATLESS』 - logical cypher scape2

    高度に進化したアンドロイドやAIと人間がどのように共存するかという道を探るにあたって、男の子は美人のお姉さんにはコロッといっちゃうよねというお話。 100年後の日が舞台。 humanoid interface ELEMENTS(hiE)と呼ばれるアンドロイドが広く普及している世界。男子高校生の遠藤アラトは、レイシア級hiEレイシアと出会い、恋に落ちる。だが、レイシアの圧倒的な力と、様々なことの機械化・自動化が進み人間が不要になってしまう社会の到来を恐れる諸勢力に敵視され、アラトは否応なく争いに巻き込まれていく。 もともと、Newtype誌で連載されていたこともあり、エンタメ性の高いアニメ的展開を見せる。各章ごとに見せ場と引きがよく作られていて飽きさせない。まさに戦闘美少女ものともいうべき、女の子の姿をしたヒューマノイドが超兵器振り回して戦いまくるアクションシーンをふんだんに盛り込みつつも

    長谷敏司『BEATLESS』 - logical cypher scape2
  • ウィリアム・ギブスン『クローム襲撃』 - logical cypher scape2

    実はサイバーパンク小説はあまり読んだことがないのだけれど、わりとすらすら読める、というかイメージがわきやすい 懐かしいというと語弊があるが、古いとは思うけれど馴染みのあるイメージのような気がする。これより古いSFになると、イメージしにくいということは必ずしもないけれど、やはり昔のものだなあという感じを受ける。 あと、SFアイデア勝負じゃないところが、ガジェットが古くなってしまったとしても、読んでいて心惹かれる点なのかもしれない。それでいて、SF的要素が背景に沈んでしまわない。 記憶屋ジョニイ これをちょうど1年前にSFマガジンで読んだ。 それがきっかけで(というのには間が空きすぎだけど)、このを手に取ることになった。 『SFマガジン2010年1月号』 - logical cypher scape イルカとかルビとか ガーンズバック連続体 建築カメラマンの主人公が、ありえたかもしれない未来

    ウィリアム・ギブスン『クローム襲撃』 - logical cypher scape2
  • テッド・チャン「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」(『SFマガジン1月号』) - logical cypher scape2

    SNSみたいなところで動く育成型AIの開発者の話。開発者で、かつそのユーザーでもある。 育成ゲームとしては結構難度が高く、またユーザーによってかなり性格や能力が変わってくるので、ユーザーのコミュニティが強固。 メーカーは廃業してしまうが、その後も数は減りながらもずっとユーザーは残りつづける。 ところが、あるときプラットフォーム自体が他のサービスに吸収合併されてしまい、互換性を持っていなかったそのAI達は孤立してしまう。他のメーカーのAIや人間達は別のプラットフォームを使い始めてしまい、彼らと友達となっていたAI達にとっては、物寂しい日々が始まる。 新たなプラットフォームへの移植は、プログラマを雇えばできるが、それにはお金が必要。企業であれば出すのに困難ではない額だが、既に数を大きく減らした個人ユーザー達では集まってもなかなか出せる額ではない。 そんな時、セクサロイドのメーカーが資金の提案を

    テッド・チャン「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」(『SFマガジン1月号』) - logical cypher scape2
  • 『ゼロ年代日本SFベスト集成<S> ぼくの、マシン』大森望編 - logical cypher scape2

    SF冬の時代は終わった、と宣言する傑作アンソロジー。 僕は完全にゼロ年代も後半に入ってからSFを読み始めたクチであって、まだまだSFファンと名乗るのもおこがましい限りではあるが、今SFが面白いと主張していきたい。 毎年上がり続けていると言われるSF読者層の平均年齢を少しでも押し下げる役を担えれば幸いであるw 友人にやはりSF好きがいて、最近のものしか読まない僕なんかと違って、ちゃんと古いものから順を追って読んでいるのだが、彼はシニカルな見方をしていて、僕がいくら「今SFの時代来てるって!」と主張しても取り合ってくれないのである。 同じく大森の『年間日SF傑作選 虚構機関』が、年次傑作選としては32年ぶりの刊行で、今回のゼロ年代日SFベスト集成は、年代別傑作選としては34年ぶりの刊行となるらしく、このことこそ、SF冬の時代が終わったことの一つの証左となるのではないだろうか。 昨今のジャン

    『ゼロ年代日本SFベスト集成<S> ぼくの、マシン』大森望編 - logical cypher scape2
  • 『東浩紀のゼロアカ道場 伝説の「文学フリマ」決戦』 - logical cypher scape2

    が、明日3月3日に発売になります。 講談社BOXから1800円です*1。 なんか僕のも載ってます。 なんかもうむしろ恥ずかしいので見ないで! って感じなんですが、興味のある方は手に取ってみてください。 目次 東浩紀のゼロアカ道場 説明 第四関門参加者紹介 第四関門 伝説の「文学フリマ」決戦レポート さやわか 『ケフィア』project1980(全文収録) 『最終批評神話』最終批評神話(全文収録) 『チョコレート・てろりすと』形而上学女郎館(全文収録) 『Xamoschi』Xamoschi(全文収録) 「資主義の抑圧と物語の可能性」フランス乞 山田あずさ(『Pleateau』より) 「パロディの世紀と文化の未来」フランス乞 坂上秋成(『Pleateau』より) 「アスペクト論」文芸空間 天野年朗(『新文学』より) 「ライトテロルの新文学」文芸空間 松平耕一(『新文学』より) 「フィクシ

    『東浩紀のゼロアカ道場 伝説の「文学フリマ」決戦』 - logical cypher scape2
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