大人気IP(知的財産)キャラクターに成長した「すみっコぐらし」は、Z世代の次を担う「α世代」(一般的に2023年に13歳以下とされる)の心もとらえる。α世代を指導する立命館小学校教諭の正頭英和氏と、子供向け商品やサービスを扱う企業担当者の対話から、同世代に刺さる商品・サービスの共通項を探る本連載。前編では、α世代に「すみっコぐらし」が刺さる理由を追った。後編は、10年にわたりファンの熱狂を継続した秘訣について触れていく。 小中学生をメインターゲットとし、文具やグッズ販売を中心に展開してきたすみっコぐらし。発表から10周年がたち、「さむがり」「常に自信が無い」といったコンプレックスを抱えるキャラクターたちに、大人も共感し始めた。 すみっコという個性的なキャラクターに、なぜ熱狂的なファンがついてくるのか。正頭氏と、発表当初から制作に携わるサンエックス プロモーション事業部の鈴木正人氏、商品企画